連載
芽吹いたばかりの若葉を、
私たちは、摘みます。

Vol.6 若葉が、化粧品になるまでのおはなし。

蕾のようにくるまった状態からほんの2~3週間。
瞬く間に成長し、手のひらの半分ほどの大きさになった頼もしい若葉たちは、いよいよ収穫の時季を迎えます。

1本のあたらしい枝に約5枚。そのうち摘んでもいいのは2枚まで。
総量約5,040g、およそ22,680枚の若葉から、私たちは2種類の美容成分を引き出します。
それが、「若葉水」と「若葉エキス」です。

若葉水は、乾燥させた若葉を粉砕して煮出し、その蒸気を冷却して得られる蒸留水。 葉に含まれる香気成分が引き出されることで、化粧水にぴったりな、油となじみやすい水が出来上がります。基剤として最も量が必要になるため、乾燥させて長持ちさせ、できるだけたくさんの成分を引き出せるようにするのです。

摘んだ若葉を綺麗に洗い、約60℃で12時間じっくりと乾燥。乾燥が終わるとミキサーで少しずつ粉砕します。大きすぎても細かすぎても品質に影響が出るため、人の目で、人の手で、少しずつ粉砕し、約2mm目のふるいにかけて若葉の大きさを調整するのです。それを低圧低温で沸騰させる特殊な機械で煮出し、1滴1滴、タンクへと貯めていきます。

蒸留器に張り付いて1日中作業にかかり、できあがる蒸留水はたったの15Lです。

一方若葉エキスは、生のままミキサーで粉砕して抽出。天日乾燥などのひと手間を加えることで最後の力を振り絞る大人葉と違って、若葉は常にそのときの最大のパワーを発揮して成長しようとしているため、できるだけフレッシュな状態から成分を引き出します。原料解析をしてみると、紫外線を多く浴びることで増える活性酸素や糖化最終生成物を抑制する作用、タンパク質を凝集させて引き締める収斂作用、細胞活性に関わる成長因子など、若葉が身を守りながらも急成長していくための力を多数確認。生のままエキスにすることで、若葉のもつ環境ストレスへの対抗力をまさにそのまま引き出すことができるのです。

初夏の旬、特別な力を秘めた「若葉水」と「若葉エキス」。
そこにON&DOの独自成分「温酵母」と、五島に湧き出る温泉水を加え、品質の安定性や香りを調整するための成分を合わせて、季節限定のフレッシュな化粧品をつくります。

*若葉水:ツバキ葉水(保湿剤)
*若葉エキス:ツバキ葉エキス(保湿剤)
*温酵母:サッカロミセス/(ツバキ花エキス:アテロコラーゲン)発酵液(保湿剤)

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