温肌TIPS
頭寒足熱を実践。温活セルフケア法
「頭寒足熱」という言葉があります。頭部を冷やした状態で、足は温めておくことです。頭寒足熱の状態にすることは、健康の基本となり、温活にも有効です。しかし、炎が下から上に燃えあがるように熱も上に昇ろうとするため、頭寒足熱の状態にすることは、なかなか難しいのです。
今回は、頭寒足熱の状態へ導く方法をご紹介したいと思います。
足を温めるにも、重要な場所が2つあります。
<1> 内踝(うちくるぶし)周辺
内踝のあたりを温めると、身体全体がじわっと温まり、まるでお灸のような効果があります。内踝周辺には、「冷え」にとって有効で、東洋医学的にも大事な「ツボ」が集中しているためです。
<2> 踵(かかと)の中央
踵の中央には、「失眠(しつみん)」というお灸をよくするツボがあります。自律神経を整えるためにも効果的なポイントです。
内踝と踵を効率的に温めましょう。
【カイロで温める】
内踝や踵の中央に靴下の上からカイロを貼ると、じんわりと温まります。 寒い時期におすすめの方法です。
【ポリ袋に入れたお湯で温める】
身近にある小さなポリ袋を2枚重ね、熱めのお湯を入れて、足を浸けるということもできます。お湯が入った袋が足の形に添うので、一度にたくさんのお湯が必要になるということもありません。
入浴剤を入れても香りが良く、テレビを見ながら、リビングでリラックスしながら行えます。
ご自宅に浴槽がない場合や、疲れてしまってわざわざお風呂を湧かす気力がない時、足が冷えてしまって眠れない時にも最適です。
気温が高めの時期でもエアコンで足先が冷えるということがあると思いますので、こちらは一年中、快適に実践できる方法です。
ご自分に合った方法で、ぜひ頭寒足熱のためのセルフケアをしてみてください。
〈教えてくださった方〉
奈部川 貴子先生
美容アナリスト。顔ツボセルフケア研究家。美容ジャーナリストとしてスキンケア取材を通じて「肌が内臓の鏡である」ことに気付き、世界中にある顔の反射区・ツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究。鍼灸を学びながら独自のフェイスマップ®メソッドを確立。
著書 『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア 綿棒で1分押し!フェイスマッピング』