エンパワーメント

国際女性デーにオンラインイベントを実施

時代をリードする女性たちが語った社会課題や未来へつなぐ想いとは?
WOMEN‘S VITAL CONVENTION AFTER REPORT

​生命力あふれるVITALな美しさを追求するうえで、女性たちのチャレンジを応援し、VITALな社会を実現していきたいという想いから、オンラインイベント「WOMEN’S VITAL CONVENTION」を国際女性デーの3月8日(月)に開催しました。

イベントには、多様性が求められる今の時代をリードする起業家やキャピタリストの女性たち8名をゲストに迎え、テーマ別に4つのトークセッションを対談形式で行いました。

Session 1 「Culture & Social」

龍崎 翔子(りゅうざき しょうこ)株式会社L&G GLOBAL BUSSINESS,Inc 代表取締役
山代 エンナ(やましろ えんな)イラストレーター、アーティスト

19歳で起業しHOTEL SHEをはじめ、数々の話題のホテルを世に送り出してきたホテルプロデューサー龍崎翔子さんと、数多くのアーティストのアートワークを中心に幅広い活動を続けているいま最も注目されているイラストレーターの山代エンナさんが対談。 リアルに会ったのは初めてにも関わらず、初めて会った気がしないと意気投合したおふたり。「多様な社会だからこそ課題に思っていることは何か?」という質問に対し、共通して「教育機会の充実」と話しました。

龍崎さん:「起業後、手探りで様々なことを学んでいったので遠回りした。起業を目指す人が、当たり前に学べることを学べる場や情報源があればいいと思った」
山代さん:「芸術の分野における教育現場でも、人との関わり方など社会に出て必要なことを学べたらとてもいいと思った」

と、おふたりだからこそ感じる社会課題についてトークが繰り広げられました。

Session 2 「Femtech&Femcare」

坂梨 亜里咲(さかなし ありさ)MEDERI株式会社 代表取締役社長
西本 美沙(にしもと みさ)ランドリーボックス株式会社 CEO

​26歳から始めた不妊治療きっかけで起業した坂梨亜里咲さんと、女性の健康問題をテクノロジーで解決するフェムテックに特化したメディアコマースのスタートアップを立ち上げた西本美沙さんが対談。
日本の“フェムテック”に対する意識が低いことが問題だとお考えのおふたりが、女性特有の体の悩みや健康に関する最新のテクノロジーについて解説。

「10年後どんな社会にしたいか?」という質問に対し、
西本さん:「ジェンダーレスになってほしい。個々で違いを求めるようになってほしい。」
坂梨さん:「女性ばかりだけでなく、男性のプロダクトも作りたい。2030年には“オムテック”を作りたい。」

と、ジェンダーに関わらず体や性の悩みを誰もが打ち解けやすい環境を整えられる未来を語りました。

Session3 「Diversity Management」

江原 ニーナ(えはら にーな)ANRI シニアアソシエイト
矢澤 麻里子(やざわ まりこ)株式会社Yazawa Ventures 代表取締役

独立系ベンチャーキャピタル「ANRI」で最年少の女性キャピタリストとして主にシード期のC向けサービス(スタートアップベンチャー)への投資を担当している江原ニーナさんと、出産後にシード特化型ファンド「Yazawa Ventures」を設立し、女性の社会活躍の支援を目指す矢澤麻里子さんが対談。​

「どうしてキャピタリストになろうと思ったのか?」という質問では、
矢澤さん:「アメリカにいる際に、スタートアップの話を聞いてロマンを感じて興味をもったのがきっかけ。どんな大きな企業でも“Day1”があり、そういった会社を応援していかないと今後の日本が危ないのでは?と強く感じたのがきっかけでした。」
江原さん:「留学した際に、若い男性の先生の“自分がフェミニストだ”という言葉を聞いて、“フェミニスト”がその人らしく活躍できる社会をつくる人を指す言葉というのを知り、興味を持ったのがきっかけ。どんなサービスにも“Day1”があるというのが好きで、そこに携われるのがいいなと思いはじめました。」

と答え、「女性キャピタリストが増えなければ女性起業家も増えない。だからこそ、自分がやらなければいけない。」という共通の使命感を力強く語りました。 ​

Session 4 「Vital Life」

柴田 陽子(しばた ようこ)柴田陽子事務所 代表取締役
山本 未奈子(やまもと みなこ)MNC New York株式会社 代表取締役 / 株式会社Bé-A Japan 代表取締役

渋谷ヒカリエ、東急プラザ渋谷など大型商業施設から、ローソン「Uchi Cafe’ SWEETS」など、日本を代表する数々の大手企業のブランディングに携わってきたブランドプロデューサーの柴田陽子さんと、クラウドファンディングで1億円の支援を集め、生理の日を少しでも快適にという想いで開発された画期的な超吸収型生理ショーツ「Bé-A《ベア》シグネチャーショーツ」を立ち上げた山本未奈子さんが対談。
お互いの性格タイプが違うからこそ相談もしやすいと、プライベートでも親交があるというおふたりの対談は、終始和気あいあいとした雰囲気で行われました。​

社会の第一線で活躍しながらも母親としての顔を持つおふたりに「次世代の子供たちにどんな社会を残したいか?」と投げかけると、
柴田さん:「愛情豊かな環境にしたい。それぞれが独立しながらみんなが応援できる社会にしたい。」
山本さん:「女性が諦めることのないよう性教育を充実させたい。環境問題に向き合って、次世代が生きやすい社会をつくっていくことが使命だと思っています。」

と、持続可能な未来へ向けての熱い想いを語ってくれました。

イベント概要

イベント名:WOMEN’S VITAL CONVENTION
日時:2021年3月8日(月) 19:00~21:20
出席者
 Session1 Culture & Social
 龍崎 翔子さん×山代 エンナさん
 Session2 Femtech&Femcare
 西本 美沙さん×坂梨 亜里咲さん
 Session3 Diversity Management
 矢澤 麻里子さん×江原 ニーナさん
 Session4 Vital Life
 柴田 陽子さん×山本 未奈子さん

フル尺アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=BKBVoGa0ozQ

登壇者プロフィール

龍崎 翔子(りゅうざき しょうこ)株式会社L&G GLOBAL BUSSINESS,Inc 代表取締役

1996年生まれ。株式会社L&Gグローバルビジネス代表取締役/ホテルプロデューサー。小学2年生の時に、約1ヶ月かけて家族とアメリカ大陸を横断。さまざまな街を見て感動を覚えるが、ホテルの空間はどこも代り映えしないことに不満を感じ、ホテルビジネスに興味を持つ。2015年にL&G社を設立し、今までに北海道・富良野、京都・九条、神奈川・湯河原など、全国に5つのホテルをプロデュース。

山代 エンナ(やましろ えんな)イラストレーター、アーティスト

主にファッションやコスメ、音楽関連、広告などのイラストレーションを手掛け、近年ではMURUAコラボレーションアートやジェイアール名古屋髙島屋バレンタイン「アムール・デュ・ショコラ」など線画をベースとした多様なタッチを得意とする。
また、朝日放送テレビ「朝だ!生です旅サラダ」の海外の旅のイラストとリポーターを務めるなど、幅広く活動中。

西本 美沙(にしもと みさ)ランドリーボックス株式会社 CEO

PR会社を経てドワンゴにて広報業務に従事。2016年独立。会社員の傍らはじめたブログをきっかけに、女性の体や性を取り巻く環境に対する関心が高まり、性に関するWebメディア「ランドリーガール」開設。2019年、ランドリーボックス株式会社設立。2019年8月、生理や更年期など女性が抱える悩みに特化した記事や商品を提供するメディアコマース「ランドリーボックス」を開始。生理用品やケア商材、フェムテック商材を取り扱うほか、教育機関等にてセミナーなどを実施。

坂梨 亜里咲(さかなし ありさ)MEDERI株式会社 代表取締役社長

明治大学卒業後、ECコンサルティング会社にてマーケティング及びECオペレーションを担当。女性向けwebメディアのディレクター、COO、代表取締役を経験した後に、自らの4年に渡る不妊治療経験からMEDERI株式会社を設立。2021年より実業家・前澤友作氏が設立した前澤ファンドの「13の事業」に採択された。

矢澤 麻里子(やざわ まりこ)株式会社Yazawa Ventures 代表取締役

ニューヨーク州立大学を卒業後、BI・ERPソフトウェアのベンダにてコンサルタント及びエンジニアとして従事。国内外企業の信用調査・リスクマネジメント・及び個人与信管理モデルの構築などに携わる。その後、サムライインキュベートにて、スタートアップ70社以上の出資、バリューアップ・イグジットを経験した後、米国Plug and Playの日本支社立ち上げ及びCOOに就任し、150社以上のグローバルレベルのスタートアップを採択・支援。出産を経て、2020年Yazawa Venturesとして独立。

江原 ニーナ(えはら にーな)ANRI シニアアソシエイト 江原ニーナ

1997年生まれ。15歳のときに父の仕事の都合で米国ノースカロライナ州に移り、高校と大学の計4年間を過ごす。米国の大学では政治学を学ぶ。現在は、スタートアップ企業に投資する独立系ベンチャーキャピタルANRIで働く。数少ない女性ベンチャーキャピタリストの一人として、noteやSNSなどで日本のスタートアップにおける男女差について問題提起を行っている。これまでにフェムテックブランドを扱うBLAST、音声コンテンツ制作のEARSなどへの投資を手掛ける。

柴田 陽子(しばた ようこ)柴田陽子事務所 代表取締役

コーポレートブランディング • 店舗プロデュース • 商品開発など多岐に渡るコンサルティング業務を請け負う。ミラノ国際博覧会における日本館レストランプロデューサーを務める他、セブン&アイ・ホールディングス「グランツリー武蔵小杉」、東京急行電鉄「ログロード代官山」、東京會舘、東急プラザ渋谷など、幅広くブランディングに携わる。

山本 未奈子(やまもと みなこ)MNC New York株式会社 代表取締役 / 株式会社Bé-A Japan 代表取締役

1975年生まれ。12歳から大学卒業までをイギリスで過ごす。32歳でニューヨークの美容学校L’atelier Esthetiqueへ入学。首席で卒業後、同校で教鞭を執る。その後拠点を日本に移し、 2009年にMNC New York株式会社を設立。「日本で一番女性を幸せにする会社」をビジョンに掲げ、ビューティーブランド「SIMPLISSE/シンプリス」を筆頭に多数の事業を展開する。2020年、ビジネスパートナーである高橋くみと共に「株式会社Bé-A(ベア)Japan」を設立、代表取締役CEO就任。美容の専門家としても美容記事の監修やセミナー、イベントでの講演など多方面で活躍中。著書多数。