農園REPORT

2020年の椿の開花について

農園管理人のしっちーです。

寒くなってきましたね。最近の私たちのトレンドワードは「椿、咲いた??」です。

一般的に椿は寒い冬に花を咲かせるので、12月ごろからの開花になります。福江島には国際優秀つばき園に指定されている五島椿森林公園があり、そこには約275品種・3,000本の椿が植えられています。その中でいち早く花を咲かせたのは「寒椿(カンツバキ)」の一種。私たちの農園の椿は「藪椿(ヤブツバキ)」という品種。開花は12月になってからかなぁ…なんて思いながらも、“一番咲き” を探しながら農園パトロールをしていたら、、、ありました!!!2020年“一番咲き”の椿です。今年は少し早めに咲き始めてくれました。

椿の花は鳥媒花。寒い冬に花を咲かせて、越冬のために日本に渡ってくる冬鳥に受粉を助けてもらいます。虫に助けてもらうよりも受粉の確率が低いので、椿は約2か月間という長い期間、鳥に見つけてもらいやすい赤色の美しい花を咲かせ続けるのです。また、鳥がとまりやすいようにぷっくりと厚みのある花びらになっているのも特徴です。

ちなみにこちらは何の鳥か分かりますか?夏は中国北東部、チベットで繁殖して、冬は越冬のために日本に渡ってくる冬鳥。鳴き声は、ヒッ、ヒッ!

答えは「ジョウビタキ」です。最近、中国に渡って行った鳥もいれば、いまの時期渡ってくる鳥もいます。五島は日本と海外のまさに中継点。今年もたくさんの鳥が来てくれますように。