農園REPORT

伝統の「手摘み」で行う収穫作業

農園管理人のしっちーです。
8月の大雨が過ぎて、一気に夏が終わってしまったように感じますね。
青々と輝いていた夏の田んぼは少しづつ黄金色に変わり、秋の訪れを感じます。

そんな夏の終わりの椿農園は大忙しです。
今年の実の収穫は9月1日からを予定していましたが、梅雨明けが早かったせいもあり、8月前半から収穫を始めることにしました。実が熟しているか見極めるためのポイントが3つあります。1つ目は、木の全体をみたときに割れている実が2~3個あるか。2つ目は今年の冬に咲く花芽が膨らみ始めているか。そして3つ目に、実際に1つ割ってみて中の種が黒くなっているか。

同じ土壌で育っているのに、花が咲く時期も実が熟す時期も木によって違うのですから不思議です。花の咲く時期と実が熟す時期の関係性を調べるべく、花が早く咲いた木や、実が早く熟した木にマーキングをしています。椿は言葉を発してくれないから、彼らの変化を見逃さないように意識して、声なき言葉に耳を傾け続けています。

収穫作業は五島列島の伝統である「手摘み」で行います。農園にある約20,000本の椿全てを私たちだけでは収穫しきれないため、島の皆さんに協力してもらいながら一つ一つ丁寧に作業を進めていきます。8月の大雨で多くの実が落ちてしまい、その中には成熟して収穫を待つばかりの実もありました。

9月になると五島列島にはたくさんの台風が来るので、台風の影響が出る前に1年間頑張ってきた実の収穫を終わらせたいと思います。皆さんの手元にオイルなどの商品としてお届けしますので楽しみにしていてくださいね。

次回は今年の取れた実や、1番絞りのオイルを皆さんにご紹介したいと思います!