温肌TIPS

寒い時季に最適な温活セルフケア法

今回は、寒い時季に最適な温活セルフケアをご紹介します。
冷えは、中医学で「陽虚(ようきょ)」という状態です。
体の中の温めようとする働きが弱まっているという意味で、「気虚」と「冷え」が重なった状態と言われています。気虚とは、「気」が足りないことです。

そこで、気を補いながら冷えをとっていくツボを選んでケアすることをおすすめします。
20世紀以降に見出されたツボではなく、古典的なツボには性格のようなものがあり、その中でも温める働きのあるツボを押すことが大切です。

陽虚の対処については、「太渓(たいけい)」と「関元(かんげん)」というツボがよいと言われています。冷え性対策としては押すだけでも十分な効果がありますが、これらのツボを中心としてカイロを貼っていただくとさらに体が温まります。カイロが無い場合は、ドライヤーの温風を当てて温めることもできます。

太渓は、内くるぶしの骨の後ろにあります。
関元は、お臍の三寸下(人差し指から小指をそろえた、指4本分の長さ)にあります。

以前ご紹介した大椎(だいつい)というツボは、急に風邪をひいて悪寒を感じる時に適しています。
→以前の記事​

一方、太渓と関元は、根本的に体が冷えている時に効果を発揮します。
夜に体が冷えて眠れない方や、冬の寒い時季におすすめのセルフケアです。
温めるためのケアを積み重ねていくことで、少しずつ体質を改善していきましょう。

〈教えてくださった方〉​

奈部川 貴子先生​

美容アナリスト。顔ツボセルフケア研究家。美容ジャーナリストとしてスキンケア取材を通じて「肌が内臓の鏡である」ことに気付き、世界中にある顔の反射区・ツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究。鍼灸を学びながら独自のフェイスマップ®メソッドを確立。​
著書 『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア 綿棒で1分押し!フェイスマッピング』​​(学研プラス)