温肌TIPS

~夏に冷えを感じる方へ~温活セルフケア法

暑い日に、手先や足先に嫌な冷たさを感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
また、女性は生理周期によって定期的に冷えを感じる場合もあります。
今回は、そんな時におすすめの温活セルフケア法をお伝えします。

手や足の指と指のあいだには、いわゆる「みずかき」という部分がありますが、そこに存在するツボには、温め効果があります。その作用をもたらすツボは、5本指のあいだ4カ所、両手で計8カ所あります。足も同様です。手の8カ所のツボは「八邪(はちじゃ)」、足の8カ所のツボは「八風(はっぷう)」と言います。

これらのツボに、指先を使って簡単に圧を加えることができます。指先の側面は、爪を食い込ませずにピンポイントで圧を加えることに適しています。
ハンドクリームを塗るときや、バームで指先や爪の保湿をするときなど、ふとしたときに同時にケアすることが可能です。

外出先でエアコンの冷たさで末端に冷えを感じる際や、夜に足先だけが冷えて眠れないという時にもおすすめです。

夏であっても冷える女性は、月経周期に関係している可能性もあります。月経前、月経中の辛さを感じる方は、足の甲の内側(足の側面部分)に存在する「公孫(こうそん)」というツボをケアすることをおすすめします。

別のツボで、婦人科系のトラブルに有効とされる「三陰交(さんいんこう)」という名前を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

三陰交は有名なツボですが、公孫も婦人科系の悩みに効果が望めます。
ツボはそれぞれの性質を独立して持って点在するのではありません。ツボとツボを結ぶ、ある性質を持った道のようなものが存在し、ツボはその上に位置します。公孫は、三陰交と同じ経路に位置します。公孫はよく知られたツボではないのですが、婦人科系の悩みに効能がある三陰交と同じ支脈だけではなく、同じような効能のもう一つ別の支脈にも通じています。

公孫は、カイロで温めることをおすすめします。足の重みでカイロが密着しやすく、ケアがしやすいという点でもセルフケアに適しています。

カイロは、夏に購入したいと思って探しても、寒い時季のように色々な場所で扱っていない場合が多いです。ですので、もし見つけて購入したらオフィスのデスクの中に入れておいて、夏の足元の冷え対策に備えておくのも良いでしょう。

今回ご紹介したセルフケアは、夏の暑い時季だけでなく、季節を問わず実践いただきたいです。ぜひ取り入れてみてください。

〈教えてくださった方〉​

奈部川 貴子先生​

美容アナリスト。顔ツボセルフケア研究家。美容ジャーナリストとしてスキンケア取材を通じて「肌が内臓の鏡である」ことに気付き、世界中にある顔の反射区・ツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究。鍼灸を学びながら独自のフェイスマップ®メソッドを確立。鍼灸師。​
著書 『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア 綿棒で1分押し!フェイスマッピング』​​(学研プラス)