温肌TIPS

手のツボ刺激・お灸~温活セルフケア法~

今回は、手の温活セルフケア方法についてお伝えします。
手は、熱を放散しやすく冷えやすい部位です。冷えが気になる時は、温め効果のあるジンジャーの精油を希釈したマッサージオイルなどを使用して、手の甲にある骨のあいだ、指の先、みずかきの部分、手首をご自分でマッサージしてみてください。

精油を希釈したマッサージオイルの作り方は、こちらの記事でご紹介しています。
https://www.on-and-do.jp/shop/information/tips_010_

手は、骨の位置が見えにくいですが、実は骨のあいだにはツボがたくさんあります。
温活効果のある手のツボは、「関衝(かんしょう)」「液門(えきもん)」「中衝(ちゅうしょう)」「陽池(ようち)」など多数ありますが、特に「陽池」はお灸でよく使う場所です。

ご自宅でセルフケアとしてお灸をする場合は、「合谷(ごうこく)」「陽池(ようち)」「外関(がいかん)」の3つのツボがおすすめです。

市販のお灸をこの3つのツボに同時に置きます。
お灸は、一壮(いっそう)、二壮(にそう)と数えますが、「合谷」「陽池」「外関」の3つのツボにそれぞれ三壮、つまり3回ずつ行います。
一壮だけでは温感もなく効果が薄くあまり意味がありません。二壮目からは温まってくる体感がありますが、温めの効果がしっかりと得られるのは三壮目からです。

両手を温める場合は、熱効率を考慮して片方の手の三壮が完了してから、もう片方の手に三壮のお灸をしましょう。
一度にたくさんのお灸を使いたくない時は、3つのツボに一壮行うよりも、「合谷」の1つのツボに絞って三壮を行ったほうがお灸の本来の効果が得られます。

合谷……親指と人差し指の骨が交差している場所から、人差し指の付け根の骨沿いで、骨の中央の場所

陽池……手首の中央にあるくぼんだ場所

外関……陽池から指3本の幅のぶん離れた場所

ご自宅で使用できるお灸は市販されており、どなたでも購入することができます。
セルフで行う場合は、ぜひしっかりと効果が得られる方法でお灸をしていただければと思います。

〈教えてくださった方〉​

奈部川 貴子先生​

美容アナリスト。顔ツボセルフケア研究家。美容ジャーナリストとしてスキンケア取材を通じて「肌が内臓の鏡である」ことに気付き、世界中にある顔の反射区・ツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究。鍼灸を学びながら独自のフェイスマップ®メソッドを確立。鍼灸師。​
著書 『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア 綿棒で1分押し!フェイスマッピング』​​(学研プラス)