温肌TIPS

夏の不調に「脾」の養生食を

暑い日が続き、夏バテ気味も方もいらっしゃるかもしれません。
食欲旺盛で動きも活発で元気な人は夏バテになりにくいですが、暑さで食欲がなくなってしまうような場合を、東洋医学で「脾気虚(ひききょ)」と言います。「脾」は、消化器官のことで、「気」の巡りが不足している状態です。

「脾気虚」は、倦怠感や食欲不振に陥りやすく、口の中が乾燥するなど口に異変を感じることもあります。
「脾」を養生するのは、「甘み」です。甘みといってもお砂糖の甘さではなく、穀物や野菜の甘みです。
そこで、キビ、アワ、ヒエ、ハトムギなどの雑穀を摂りましょう。

また、野菜の甘さを感じられるトウモロコシやカボチャを夏に食べるのは良いことです。トウモロコシやカボチャは脾を養いますので、スープやサラダにして、ぜひ取り入れてみてくださいね。

〈教えてくださった方〉​

奈部川 貴子先生​

美容アナリスト。顔ツボセルフケア研究家。美容ジャーナリストとしてスキンケア取材を通じて「肌が内臓の鏡である」ことに気付き、世界中にある顔の反射区・ツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究。鍼灸を学びながら独自のフェイスマップ®メソッドを確立。鍼灸師。​
著書 『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア 綿棒で1分押し!フェイスマッピング』​​(学研プラス)