温肌TIPS

顔の反射区をもとに、美容トラブルをチェック

「フェイスマッピング」では、世界各国の顔分析とセラピーをベースに、顔の悩みを「反射区」に照らし合わせてチェックします。目の下、口元、輪郭などパーツごとに異なるたるみやシワを、顔の押しほぐしで解決するメソッドです。

顔の悩みは、いわば「体からの排泄メッセージ」。体が処理しきれない老廃物が汗や皮脂などと一緒に排泄される際に、シワ、たるみとして出てくるととらえます。
今回は、それぞれのゾーンについてご紹介します。

【腸ゾーン】
額の上部は大腸、中央は小腸の反射区。近年、腸は「第2の脳」と言われ、額の小腸ゾーンに出てきた横シワや細かなふきでものは、ストレスによる体の悲鳴かもしれません。

【肝臓ゾーン】
眉間は、肝臓のゾーン。東洋医学の解釈では怒りの感情が肝臓に負担となり、眉間のシワを作りやすいです。肝臓に負担をかける添加物やアルコールの過剰摂取にも気をつけてくださいね。

【腎臓ゾーン】
目のまわりは血液をろ過して体液バランスをととのえる腎臓の反射区。特に目の下のクマや目袋、深いたるみは、腎臓に負担がかかっているというサインかもしれません。

【胆嚢ゾーン】
こめかみは脂肪と関わりが深い胆嚢の反射区。ここに盛り上がったシミやホクロが増えたら、動物性脂肪を摂りすぎているかもしれません。

【膵臓ゾーン】
鼻筋の上と額の側面は、血糖値と脂肪代謝に関わっている膵臓の反射区。白砂糖や肉の脂身の摂りすぎが「シュガースポット」として浮いてきやすいところです。

【大腸ゾーン】
ほうれい線ができる位置は大腸の反射区。口のまわりは消化器系の影響を受けやすく、ほうれい線がクッキリと深く長くなると腸の弱まりのサインかもしれません。

【胃ゾーン】
ほほ骨沿いに横に広がっているのは胃の反射区。過食や暴飲暴食による胃の疲れが、たるみ毛穴やむくみとなって表れがちです。

【肺ゾーン】
下頰のあたりは肺の反射区で、ここでいう肺とは呼吸器系を示します。マスク生活による呼吸の浅さや喫煙の影響が、細かいシワやたるみ、皮膚の乾燥となって表れやすいです。

【子宮卵巣ゾーン】
あごと鼻の下は生殖器(子宮や卵巣)の反射区。ホルモンバランスの乱れが表れやすいところ。更年期を境に、鼻の下のゆるみや二重あご、更年期にきびなどが生じやすいです。

次回の記事では、フェイスマッピングでのケア方法についてご紹介します。

〈教えてくださった方〉​

奈部川 貴子先生​

美容アナリスト。顔ツボセルフケア研究家。美容ジャーナリストとしてスキンケア取材を通じて「肌が内臓の鏡である」ことに気付き、世界中にある顔の反射区・ツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究。鍼灸を学びながら独自のフェイスマップ®メソッドを確立。鍼灸師。​
著書 『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア 綿棒で1分押し!フェイスマッピング』​​(学研プラス)