温肌TIPS
顔の赤み~セルフケア方法~
血管が拡張すると顔の赤みにつながりやすくなります。副交感神経が優位になると全身の血管が拡張しますが、顔だけは血管を拡張させる仕組みが体と異なると言われています。怒りや興奮など強い感情があらわれた時は交感神経が優位になりますが、その際に血管が収縮するのではなく、顔面だけは脳を守るために血管が拡張して顔が赤くなります。顔面に関しては、交感神経性の血管拡張線維(神経線維)が発達しているためと言われています。
また、更年期の女性も顔の赤みに悩まれている方がいらっしゃいます。更年期を迎えると女性ホルモンであるエストロゲンが徐々に下がっていくのではなく、急激にアップダウンを繰り返しながら下がっていきます。エストロゲンは、血管を拡張させる働きがあります。本来であればそのエストロゲンが減少してきて血管が収縮するはずですが、心身がホルモンのアップダウンに伴って強いストレスを感じることで顔面の血管が拡張し、赤みにつながります。
顔の赤みをケアするためには、ストレスをためず、リラックスして自律神経のバランスを整えることが大切です。また、辛くて刺激のある食べ物を避けること、首の後ろを冷やすこと、摩擦を避けること、お酒を控えること、寒暖差を避けることも重要です。
顔の赤みが気になる方は意識してみてくださいね。
〈教えてくださった方〉
奈部川 貴子先生
美容アナリスト。顔ツボセルフケア研究家。美容ジャーナリストとしてスキンケア取材を通じて「肌が内臓の鏡である」ことに気付き、世界中にある顔の反射区・ツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究。鍼灸を学びながら独自のフェイスマップ®メソッドを確立。鍼灸師。
著書 『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア 綿棒で1分押し!フェイスマッピング』(学研プラス)