温肌TIPS

秋冬の不調を整えるセルフケア法

秋から冬にかけては、自律神経のバランスが乱れやすい季節です。夏に紫外線を浴びたことによって肌だけでなく体が疲労しており、さらに気温の高低差によって自律神経が乱れてしまうのです。

真夏や真冬は比較的、気温が一定ですが、本格的な冬に向けて気温が下がっていく時季は、少しずつ寒くなっていくのではなく暖かい日と寒い日を繰り返しながら気温が下がっていきます。そのため体温を調節している自律神経に負担がかかります。
「秋晴れ」という言葉があるように爽やかなイメージを持たれる秋は、実はしっかりとセルフケアをしていただきたい季節なのです。

そこで、取り入れていただきたいのが、頭皮のブラッシングです。
緊張やストレスによって歯を食いしばると、側頭筋が凝ります。目の酷使は前頭筋の凝りにつながります。ブラッシングで頭皮の筋肉の凝りをほぐし、血流を良くしましょう。
心地よいと感じる圧でのブラッシングには、触圧刺激により筋肉の凝りをほぐす効果だけではなく、頭に多く存在するツボにアプローチすることができます。ご自身で頭のツボの場所を確認しながら押すのは難しいと思いますが、ブラシで頭皮全体を刺激するのは簡単です。
さらに、髪の生え際付近に存在する「MS線」にもアプローチが可能です。副交感神経を優位にし、自律神経を安定させます。

MS線について詳しくご紹介した記事はこちらです。
https://www.on-and-do.jp/shop/information/tips_017

頭皮のブラッシングは、筋肉・ツボ・MS線にアプローチでき、自律神経をコンディショニングするのに最適なセルフケア方法なのです。

夜、入浴後に地肌や髪を乾かしてからのケアもおすすめですし、朝、頭皮をブラッシングすると頭皮の血行が良くなり、目が覚めて気分までスッキリします。
血行が良くなることで、秋に増えがちな抜け毛のトラブルにも効果が期待できるでしょう。

日々の習慣に取り入れやすいセルフケア方法だと思いますので、ぜひ実践してみてください。

〈教えてくださった方〉​

奈部川 貴子先生​

美容アナリスト。顔ツボセルフケア研究家。美容ジャーナリストとしてスキンケア取材を通じて「肌が内臓の鏡である」ことに気付き、世界中にある顔の反射区・ツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究。鍼灸を学びながら独自のフェイスマップ®メソッドを確立。鍼灸師。​
著書 『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア 綿棒で1分押し!フェイスマッピング』​​(学研プラス)