
“肌に、地球に、社会に、生命力を。”
ON&DOのテーマを体感すべく訪れた五島列島。
自分の肌も体も心も全部つかって、
「生命力」というあるべき循環のスイッチが巡り始める#ON活を体験してきました。
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ON&DOを語るときに五島列島について
お話ししないわけにはいかないのですが、
今回は短い動画の中で五島での滞在を
ぎゅっとまとめてみました。
いつだって澄んだ空気で迎え入れてくれる椿農園や、
以前制作した『椿模様』の撮影でも訪れた海。
お仕事を終えてみんなで食べる旬の魚や
野菜はハッとするほど美味しくて身体も喜ぶ。
気づけば肌のゆらぎもあまり
気にならなくなってくるから不思議です。
たくさんの島からなる五島列島は
ここでは書ききれないほどの歴史もあり、
訪れるたびに新しい側面を見せてくれます。島ではいつも『范冰冰(ファンビンビン)』というホスピタリティ溢れる宿を拠点に、基本的には車で移動します。
ただのドライブでも景色が美しくて、ついこの笑顔になってしまう(笑)お肌の健康は、心と身体の健康から。
ということで滞在中はごはんもしっかり食べます。五島列島で獲れる新鮮なお魚といえば「キビナゴ」。10cmほどの小さなお魚ですが、お刺身にするととても美味しい。五島では野菜も魚もとれるので、島でとれた旬な食材を使った料理を食べるのが至福の時。実際に椿農園を訪れてみると、ON&DOのアイテムに対しての愛着も一段と湧いてきます。
詳しくは「島篇」で見ていただければと思うのですが、農園管理人の志知さんの椿の木一本いっぽんに対する洞察力と愛情は並々ならぬものです。私のお気に入りはずっとREFINING LOTION Iなのですが、椿葉のエキスを使ったFERMENT SERUM +Lのとろっとしているのにベタつかない、なじみのよいテクスチャーも今の季節にぴったり。スキンケアを自分と向き合うための時間を確保するという意識に変えてから、前よりもスキンケアが楽しくなりました。
どんなことが嬉しくて何を不安に思うのか、ぼんやりと考えながら自分の手で顔にふれるのはとてもパーソナルな体験です。生きていたらいいことも悪いこともあるように、肌もずっと同じ状態であるわけがないんですよね。いろんな状態の自分を全部愛せなくても、毎日使う化粧品は自分が本当に納得して信じられるものを選び取りたいとあらためて思うのでした。 -
私が五島列島に来るとき、
毎回必ずと言っていいほど訪れる「ヤブ椿農園」。
農園管理人の志知さんの愛情をたくさん受けながら
育った椿が立ち並ぶこの農園は空気がとても澄んでいて、
滞在中は不思議と心も身体も軽くなります。今回はちょうど若葉の収穫の時期だったので、
水分をたくさん含んだ柔らかな葉に触れることができました。
私が大好きなリフレッシングミストの生産は、
この若葉を一枚一枚ていねいに手で摘むところからはじまります。椿農園の敷地には、約1万本の椿が育っています。
志知さんは1本の木を1人の社員ととらえて、「自分は1万人の社員の社長なんだ」という気持ちでそれぞれ違う特性を持った木をどう生かしてあげられるかを考えながら過ごしているそう。五島列島が大好きで何度も訪れているうちに、いつか住んでみたいと思ったのがこの仕事に就いたきっかけだそうです。
今ではON&DOの心臓ともいえる椿を一番近くで見守るエキスパートに。志知さんを見かけた島の人たちはみんな笑顔で話しかけてきてくれます。お休みの日は近所のおばあちゃんたちと貝を拾いに行くんだとか。五島ではなんと遣唐使の時代からすでに椿が食用や化粧用として使われていた記録が残っています。
とはいえ最近までは種からとれる椿油が主流で、花や葉は捨てられてしまっていました。リフレッシングミストのように「旬」の若葉を使うなど、椿の生命力をまるごと生かすことで、島に新たな雇用が生まれて若者たちも戻ってきやすい環境になります(確立したら超いい循環!!)。
昨年私がON&DOと一緒に作った冊子『椿模様』では「信じる」をテーマにON&DOの化粧品づくりの道を辿っています。
椿の一生を体現したフォトストーリーや志知さんをはじめとしたブランドを支える人たちへのインタビューなど、ON&DOのコアな部分を知れるものになっています。作るプロセスを含めて、私にとっても宝物のような一冊です。リフレッシングミストの製造工程を一つずつ追ったムービー。
大きな夢に近づく一歩一歩が、誰にも知られることのない時間と努力の積み重ねなんですよね。普段は見えないことを丁寧に可視化してストーリーを伝えることができるのも、自分たちの仕事の素敵なところだなという気づきもありました。 -
ON&DOが行っている、ブランドの原点・五島列島から、
島の資産である椿や豊かな自然を通して
地球環境と向き合うためのプロジェクト。
今回私はその活動の一環であるビーチクリーンに参加し、
拾った海ごみから小さな宝物をつくりました。
海ごみがアップサイクルされ、
新たに使えるものになるまでの過程を一緒に見ていきましょう!五島の海ごみが海に戻って本州に流れ着く頃には、マイクロプラスチックとなって二度と拾い戻すことができません。
まだ五島で海洋プラスチックをせき止めることができるのなら、そうしようじゃないか!ということでON&DOチームのみなさんは定期的にビーチクリーンを行っているそうです。実はごみを拾っているとき、海ガメが死んでしまっているのを見つけたんです。おしりからは魚網のようなものが出ていました。前に一度五島に住んでいる高校生たちとビーチクリーンをしたことがあるのですが、漁師さんの親御さんを持つ子も多いなか皆さんが口を揃えて言っていたのは、親世代にも地球環境の問題について知って欲しいということでした。まだダメージも少なく、かなり大きなプラスチックごみが流れ着いている印象を受けます。
最初の工程では拾ったごみについている砂や汚れを落としていくのですが、高圧洗浄機の機嫌が悪くて大苦戦!洗ったごみは乾かしてから色別にわけていきます。次は特別な機械でプラスチックを粉砕していきます。
と、その前に。ある程度小さいサイズにしないと機械に入れられないので、二人がかりで使う大型のハサミでプラスチックを切ります。この作業が意外にも大変で、ぎっくり腰寸前になるハプニングも(笑)なにごとも地道に少しずつ、焦らずに...。あまり見ない色のごみはテンションがあがるし、色の組み合わせを考えるのも楽しい。
この段階でもうすでに海ごみを「ごみ」として見ていないことに気がついてハッとしました。粉砕した海洋プラスチックはアップサイクル製品の「原料」として、製品に生まれ変わります。アクセサリーパーツやアイテムの型に粉砕したパーツを配置します。色の組み合わせや配置次第でまったく印象のちがうものになるから面白い。
色の配置ができたら、熱でプレス加工をします。
プレスの時間や圧のかけかたも工夫をしなければいけないのでむずかしい...!これは完成した鳥さんのアクセサリーパーツ!
枠が小さいので頑張って一粒ずつ原料を配置しました。五島の椿の瑞々しい若葉や花をイメージしてつくったリーフトレイ。
アクセサリーや小物置きとしてぴったり。私はこのアイテムを見るたびにビーチクリーンで見たあの海ガメのことを思い出すし、ものづくりや消費の仕方を今よりももう少しよくできないだろうかという気持ちがふと湧いてきます。小さなことかもしれないけど、このアイテムを手にとってくれた人にそんなことが小波のように伝わってくれたら嬉しいです。